こんにちは!
猪名川町のmusictree音楽教室、ピアノ講師のあやちんです。
時代の波に乗るのをやめてみようと思います。
1年前の私は、時代の波に乗ろうと必死だった。
正体不明の恐ろしい感染症の不安、オンラインの波に乗ろうと、機材をそろえたり、オンラインレッスンの導入をしたり。
おかげで、なんとか、子供たちの学びを止めることなく、オンライン発表会も成功させた。
時代の波にのれて最先端な気がしていた。
でも、私の中のどこかで何かが引っ掛かっていた。
親子さん達にも声をかけた。
「これからは、オンラインの時代ですよ!オンラインで学べなかったらついていけないですよ!」
理解していただき、ピアノはもちろん、塾などの習い事もオンラインで講座を受けたりすることが当たり前の時代になった。
会議は全部web。家族は家にいる時間が長くなって、いい時代になったわーなんて思っていた。

でも、私の中のどこかが、警鐘をならしていた。
ソーシャルディスタンス。人と人との分断がなされて、会うときはマスク。
相手がどう思っているのかわからない。
一人一台タブレット。GIGA構想…。
待っていたのは頭痛、難聴。
人間が把握しうる特定の周波数だけが直接耳に送られるオンライン上の音楽。
気づいたら、家に家族そろってるけど、全員違うスマホでイヤホンをして過ごす。
ご飯を食べるときは黙食で。おいしいもんかい。
何よりも、私の一番の報酬は、お金じゃないんです。
子どもたちの笑顔なんです。
それが見れない、辛さ。

こんな乾いた時代になってしまったんか。
こんな世の中を可愛い子供たちに残したかったのでしょうか。
今、音楽教室ではガレージバンドなどのDAWを使ったコンピューター音楽のレッスンも盛んに行われています。
世の中はボカロ全盛期ですし
学校の授業でも取り扱っているため、音楽の先生はDAWを使いこなす事が必須かと思われます。
正直いったらうちの教室でも大人気です。
だけどね。
音楽教室のこれからの役目ってなんだろう、て最近思うのです。
もちろん、オンラインの面白いところ、素晴らしいところは知ってる。多分使いこなしてる方。
でも、何を伝えていきたいのか。
私は、耳だけじゃなくて、体で共鳴しあう音楽を伝えたい。

音楽だけじゃなくて、音楽と自然、アート、食べ物、人と人が出会うこと。
全部がつながって人間の営みなんだってことを子どもに伝えたいんだ。
時代の波にのるのは簡単。
皆が応援してくれる。
ツールはいくらでもある。
でも私は波を作る側にまわりたいな。
しかし、そこはなかなかの向かい風だ。

そんなわけで、どうしても、リアルで発表会を行いたい。
体で感じるあのビリビリを、みんなで味わおう。